管理者の年収は、実際いくらなのか。

介護職として働いていると、気になる人は多いと思います。

私自身、管理者になる前は、

「責任が重いのは分かる。でも、その仕事に見合う給料なのか?」

とずっと思っていました。

今回は、現役デイサービス管理者としての実体験をもとに、年収・責任・昇給交渉のリアルを書きます。


デイサービス管理者の年収は約470万円です

私は現在、リハビリ特化型デイサービスの管理者をしています。

年収は、約470万円です。

内訳はこうです。

  • 月給:約33万円
  • 手取り:約25万円
  • ボーナス:年2回

介護職として見れば、比較的高い年収だと思います。

ただし、その分、責任はかなり重い仕事です。


一般介護職の頃は年収約360万円でした

管理者になる前、一般介護職だった頃の年収は約360万円でした。

つまり、管理者になってから約110万円年収が上がったことになります。

数字だけ見れば大きいです。

でも、その裏にはかなり泥臭い2年間がありました。


稼働率58%台から79%台まで上げた

管理者になった当時、デイサービスの稼働率は50%台でした。

そこから約2年かけて、79%台まで上げました。

利用者数も、

40名 → 60名

まで増えました。

売上も、

150万円未満 → 200万円台

まで上がりました。

給料が上がったのは、役職がついたからではなく、数字を動かしたからです。


社長と会長に、数字を持って給与交渉しました

この実績をもって、社長と会長に給与交渉をしました。

うちの会社では、会長がお金を管理しています。

正直に言うと、最初は少し渋られました。

でも私は、感情ではなく数字を出しました。

  • 稼働率
  • 利用者数
  • 売上

その場では、

「稼働率をここまで上げました」

と、そのまま伝えました。

空気はそこまで重くありませんでした。

むしろ、

「約束だもんね。上がったもんね。」

という感じでした。

管理者の給料交渉は、頑張っているアピールより、数字を持って行くほうが強いです。


この時、働き方の感覚が変わりました

年収が110万円上がった時、自分の働き方の感覚が変わりました。

それまでは、どちらかというと時間給の感覚で働いていました。

「何時間働いていくら」
という考え方です。

でもこの時、はっきり変わりました。

成果で給料が決まる。

これは管理者になって初めて知った感覚でした。


管理者の一番のプレッシャーは稼働率です

管理者のプレッシャーは何か。

私の答えは、稼働率です。

デイサービスでは、基本的に

稼働率=売上

だからです。

目安としては、

  • 70% → 普通
  • 80% → 良い
  • 90% → 優良デイサービス

と言われます。

管理者は、

  • サービスの質
  • 事故防止
  • 職員管理
  • 利用者確保

すべてを考えながら、稼働率を維持する仕事です。


一番胃が痛いのは、職員が辞めたいと言った時です

事故やクレームもしんどいです。

でも、私が一番胃が痛くなるのは、職員が辞めたいと言った時です。

仲良く働いていたスタッフが、

  • 休みがちになる
  • 辞めたいと言う

これは本当にきつい。

職員はすぐ見つかるものではありません。

管理者のしんどさは、数字だけではなく、人の維持まで背負うことにあります。


LIFE入力ミスで、月200万円以上が飛ぶ可能性もあります

デイサービスには、科学的介護推進体制加算があります。

これは、LIFE入力をしないと請求できません。

しかも怖いのは、1人だけではなく、全利用者返戻になる可能性があることです。

つまり、月売上200万円以上が飛ぶ可能性があります。

実際、LIFE提出が遅れていることに気づいた時は、本当にヒヤッとしました。

それ以来、LIFE管理は自分で確認するようにしています。

リスクに対して加算単価は小さいのに、落とした時のダメージは大きい。
ここも管理者の怖さです。


残業30時間のうち、20時間は自己投資です

私の残業時間は、月約30時間です。

ただし会社に請求しているのは、10時間だけです。

残りの20時間は、自分の勉強時間にしています。

会社にもその形で伝えています。

理由はシンプルです。

残業代はお金です。
でも、仕事効率や知識は技術です。

お金は使えばなくなります。
でも、知識はなくなりません。

私は、管理者は時間で売る仕事ではなく、成果で売る仕事だと思っています。

今振り返ると、管理者として数字や制度を理解するために、資格講座や学び直しの選択肢を早めに比較しておくことはかなり大事だったとも思います。


年収が上がって、生活は劇的には変わっていません

正直に言うと、生活はそこまで大きく変わっていません。

子どもはまだ小さく、妻もパートです。

ただ、外食は増えました。

実家はあまり裕福ではなく、子どもの頃の外食の思い出は焼肉1回だけでした。

その反動もあるのか、今は子どもをよく外食に連れていきます。

もちろん、単純にご飯を作るのが面倒という理由もあります。


管理者を目指す人へ伝えたいこと

もし今、一般介護職として働いているなら、管理者になって年収が上がる可能性はあります。

でも、その代わり仕事の重さはかなり増えると思ってください。

正確に言うと、増えるのは作業量より責任の重さです。

管理者は、

  • 売上
  • 稼働率
  • 職員
  • サービス

すべてを考える仕事です。

でもその分、自分の戦略で結果を出せる仕事でもあります。

目の前の利用者さんだけではなく、もっと多くの人を幸せにできる仕事。
それが管理者だと私は思っています。

そして、もし管理者を目指すなら、ケアマネ資格の勉強はかなり役に立ちます。
制度理解の差が、現場の判断力に直結するからです。


まとめ|年収は上がる。でも、それ以上に責任と成果主義に切り替わる

デイサービス管理者の年収は、私の場合約470万円でした。

一般介護職の頃より、約110万円上がりました。

ただし、それは楽になったからではありません。

責任が増え、成果を求められる働き方に変わったからです。

勘違いしやすいのは、役職がつけば自動的に給料が上がると思うことです。

一番危ない見落としは、管理者の年収を「肩書きの給料」だと思うことです。

実際には、数字、稼働率、売上、職員、制度リスク。
その全部を背負って、ようやく成り立つ給料です。

だから私は思います。

管理者はしんどい。
でも、自分の戦略で結果を変えられる。
その手応えがあるから、この仕事は面白いんだと思います。


給料を上げる方法は、ひとつではありません

ここまで読んで、
「自分も給料を上げたい」
「今のままでいいのか迷う」
と感じた方へ。

年収を上げる方法は、今の職場で数字を作ることだけではありません。
学び直しや環境の見直しも、現実的な選択肢です。

今の職場で数字を動かして評価を上げる方法もあれば、資格を取って仕事の幅を広げる方法もあります。環境を変えるという選択肢もあります。

大事なのは、感情だけで決めず、

  • 今の職場で伸ばすのか
  • 学び直して武器を増やすのか
  • 環境を変えるのか

を整理して考えることです。

比較候補として、こうした選択肢もあります。

資格取得や学び直しを考える人へ

→ 未来ケアカレッジ

今の職場で給料が上がりにくいと感じる人へ

→ かいご畑

転職先を比較しながら考えたい人へ

→ ジョブソエル


追いたい方はこちら。


次に読むべき記事

第10話:デイサービス管理者の仕事は何をしているのか
→ 年収の中身を知ったら、次はその仕事の正体を見たほうが早いです。


別角度で読む記事

第2話:1日1問、朝4時半。
→ 働き方を変えたいなら、自己投資の話にも戻れます。


ハブ記事

リハビリ特化型デイサービス管理者の仕事ロードマップ
→ 管理者の仕事全体をまとめて追いたい方はこちら。

ABOUT ME
リハビリデイ管理者
リハビリ特化型デイサービスの現役管理者。 現場運営・稼働率改善・スタッフ管理など、実際のデイサービス経営のリアルを発信しています。 これまで複数のデイサービス事業所で勤務し、稼働率が低迷していた事業所の改善に携わる。 担当した事業所では、稼働率を58.5%から79.8%まで改善。 ケアマネジャーとの関係づくり、紹介数を増やす営業方法、現場オペレーション改善など、 現場経験をもとにした実践的なノウハウをまとめています。 「現場で本当に使えるデイサービス経営」をテーマに、 管理者・生活相談員・デイサービス経営者向けに情報を発信しています。