第22話|デイサービスはなぜ水曜だけ埋まらないのか? 午前午後5人前後から8〜9人になった過程

水曜日だけ稼働が落ちるとき、足りないのは「空き枠」だけではないのかもしれません。
僕のデイサービスでは、水曜日の午前・午後が各5人前後にとどまる状態が続きました。結論から言うと、利用者さんの生活リズムを前提に、水曜日へ通う意味を運営側で設計し直しました。その後、水曜日の利用は午前8人・午後9人まで増えました。
これは一つの事業所での実体験です。どの事業所にも同じ結果を約束する話ではありません。
この記事で分かること
- 水曜日だけ埋まりにくかった背景を、利用者さんの生活リズムから見直した経緯
- 空き枠を埋める前に、通う意味を設計するという考え方
- 僕の事業所で水曜日を「リハビリ強化曜日」として組み直した方法
水曜日だけ埋まらなかった
僕の事業所では、月・火・木・金は午前も午後も9〜10人ほど利用がありました。一方、水曜日だけは午前・午後とも5人前後です。
小さな事業所にとって、曜日ごとの偏りは数字以上に重く感じます。けれど、空いている午後を案内すれば解決するほど単純ではありませんでした。

利用曜日には、すでに生活のリズムがある
僕の事業所では、要介護の方が多く、要支援の方も利用されていました。週2回利用される方は、月・木、火・金のように間を空けて予定を組むことが多く、水曜日は選びにくい位置になりやすかったのです。
ここで大事なのは、これは僕の事業所で見えていた傾向だということです。曜日の空きだけを示しても、その人の通院、家庭の予定、ほかのサービスとの組み合わせまで変わるわけではありません。

水曜日を「事務の日」にしていたのは僕だった
利用が少ない水曜日を、僕は書類を進めやすい日として扱っていました。現場が回りやすいという感覚はありましたが、その運用が水曜日の価値をつくる発想を止めていたのだと思います。
稼働の偏りは、誰かの努力不足と決めつける前に、運営側が曜日にどんな意味を置いているかを見直す必要がありました。
稼働率を上げるために、管理者として最初に変えたこと曜日の偏りを、運営の見直しから考え直すときの補足です。
水曜日を「リハビリ強化曜日」として組み直した
僕の事業所では、毎週水曜日の午前と午後にリハビリ専門職が入る体制をつくりました。ほかの曜日は、看護師が状態の確認や安全面の配慮を担っています。
水曜日に来る意味を、ただの空き枠ではなく、リハビリを中心にした一日として説明できるようにしました。利用者さんやケアマネジャーさんにも、その日の位置づけを伝えました。

僕の事業所で起きた変化
水曜日は、以前の午前・午後各5人前後から、午前8人・午後9人になりました。
僕が学んだのは、単に営業量を増やすより前に、「その曜日に行く理由」が利用者さんの生活の中でどう見えるかを整える必要がある、ということです。
その変化を他の事業所の成果として一般化することはできません。曜日の偏りがあるなら、まず自分の事業所の利用パターンと、利用者さんが続けやすい理由を丁寧に見ていくことから始めるのがよいと思います。
送迎パズルの限界から、稼働率を考える曜日の設計と合わせて、物理的な制約も確認したいときに。
まとめ|水曜日を埋める前に、通う理由を設計する

- 曜日の空きは、利用者さんの生活リズムから切り離して考えない
- 空いた曜日を、運営側がどんな一日にするかを見直す
- 一つの事業所の結果を、ほかの事業所にそのまま当てはめない
水曜日の偏りを埋めることだけが目的ではありません。利用者さんにとって続けやすく、現場でも無理なく説明できる運用にすることが、僕にとっての出発点でした。
デイサービス管理者の仕事ロードマップ曜日設計を含む、管理者の判断を全体像から見直すための案内です。







