ケアマネ試験の勉強は、合格のためだけではありません。デイサービス管理者の僕が、学び始めてからケアマネとの交渉、看護師との会話、制度判断の精度がどう変わったかを一次情報で書きます。

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ケアマネ試験の勉強を始めてから、何が一番変わったか。

そう聞かれたら、僕はたぶんこう答えます。

自信がついた。

すごくふわっとした言い方です。
でも、まず最初に変わったのはそこでした。

知識が増えた。
制度が分かるようになった。
医療の話も少しずつ見えるようになった。

もちろんそれもあります。

でも、それ以上に大きかったのは、
「前よりちゃんと答えられる」
「前より具体的に提案できる」
という感覚でした。

59話は、勉強法の話ではありません。
55話の「なぜ学ぶか」、56話の「どう時間を作るか」の先にある、知識があることで現場の景色がどう変わったかを書く記事です。

1年前の僕は、会社に持ち帰るしかなかった

たとえば、ケアマネからこう聞かれたことがあります。

「3時間じゃなくて、2時間の時短利用ってできますか?」

今の僕なら、そこで止まりません。

個人的な理由があるなら、それはできる。
でも、慣れてきたら3時間利用へ移行する前提でやっていきましょうか。

そういう提案ができます。

でも、1年前の僕は違いました。

正直に言うと、情けない話です。

その頃の僕は、
「一旦、会社と相談してもいいでしょうか」
と言って終わっていました。

もちろん、勝手に答えてはいけないことはあります。
会社としての判断も必要です。

でも、今振り返ると、あの時の僕は慎重だったというより、判断の根拠を自分で持てていなかったんだと思います。

だから、いったん逃がすしかなかった。

知識がないまま管理者をやると、何となく分かっていても言い切れず、持ち帰るしかなくなる。

この差は大きいです。

勉強を始めてから、ケアマネとの会話が深くなった

ケアマネ試験の勉強を始めてから、ケアマネとの会話が変わりました。

前は、
「利用できますか」
「ちょっと確認します」
で終わることが多かった。

今は違います。

  • その利用は制度的にどうか
  • 会社のルールに照らしてどうか
  • 個別事情としてどこまで柔軟に見られるか
  • その後どういう利用形態に持っていくか

ここまで含めて話せるようになってきました。

つまり、単に受けるか断るかじゃなくて、どういう条件なら成立するかを提案できるようになったんです。

これはかなり大きいです。

管理者って、正解を一発で出す仕事ではないと思っています。

でも、条件を整理して提案する仕事ではあります。

その時に、制度と現場の両方を少しでも分かっていると、交渉の精度が変わる。

結果として、新規の獲得機会も少し増えました。

僕の中では、これはかなり大きな変化でした。

勉強前は持ち帰るしかなかった管理者が、知識を得ることで制度を整理し、根拠を持って提案できるようになる変化を示した比較図
知識が増えたこと自体より、判断の根拠を持てるようになったことが大きな変化でした。

医療の勉強が、看護師との会話も変えた

ケアマネ試験の勉強って、制度だけじゃありません。

医療分野もあります。

だから、看護師と医療的な話をすることも増えました。

たとえば、以前こんな利用者さんがいました。

腹痛を訴えて耐えられなくなり、その後救急搬送された方です。
病院で出た診断は、心不全でした。

途中から肩で息をしていたんです。

今振り返ると、あれはチェーンストーク呼吸みたいな感じだったのかもしれないね、と看護師と話すことができました。

そして、

「早い段階で救急搬送できたのは、命を取り止めたことにつながったよね」

という会話もしました。

これ、前の僕ならたぶんできていません。

ただ「しんどそうだった」
「看護師さんが判断してくれた」
で終わっていたと思います。

でも、今は少し違います。

症状の意味を全部分かっているわけじゃない。
もちろん医師ではないし、看護師でもない。

でも、利用者さんの変化をどう見るかについて、前より具体的に話せるようになった。

それだけでも、現場ではかなり違います。

勉強したことで「止まれた」というより、「獲得できた」

勉強していたから止まれた場面というより、僕の中では「獲得できた」場面の方がしっくりきます。

さっき書いた、時短利用の話がそうです。

時短利用を希望している方がいた。

その時に、

  • 個別の理由がある
  • まずは時短で入る
  • 慣れてきたら通常利用へ移行する

という形を提案できた。

この理由づけができたから、通ってもらうことができました。

もし前の僕なら、そこで止まっていたと思います。

だから、勉強して得たものは、単なる知識量ではありません。

判断の根拠ができたことで、前に進める場面が増えたんです。

今のところ、知って怖くなったという感覚はない

ここ、少し意外かもしれません。

「勉強を始めたことで、逆に怖くなったことはありますか?」
と聞かれたら、僕の答えは今のところ「ない」です。

正直に言います。

今のところ、本当にない。

制度を知らなかったから、
介護報酬がどうできているのかも分からなかった。
自分が払っている保険料がどう流れて、どう分配されているのかも知らなかった。

でも、それが分かってくると面白いんです。

もちろん、知らないままでいた方が楽だった部分はあるかもしれません。

でも今の僕は、
「知ってしまって怖い」
というより、
「知るほど前より動きやすくなる」
感覚の方が強いです。

ブログ的には、「知って怖くなった」と言った方が映えるのかもしれません。笑

でも、今の本音は違います。

知ることは、今のところ僕にとって重荷ではなく、武器です。

ケアマネ試験の勉強は、攻めと守りの両方に効いている

学びによって、管理者の攻めは提案と交渉の深さに、守りは連携と観察の精度に変わっていく構造を示した比較図
ケアマネ試験の勉強は、合格のためだけではありません。管理者としての攻めと守りの両方を強くしてくれます。

ケアマネ試験の勉強って、合格のためだけじゃないです。

今の僕は、これがかなりはっきりしています。

勉強して得たものは、管理者としての攻めと守りの両方でした。

攻め

ケアマネとの会話が深くなる。
制度と会社のルールを照らして、より具体的な提案ができる。
結果として、新規獲得の機会が増える。

守り

看護師と利用者さんの状態変化について、前より具体的に話せる。
観察や連携の精度が上がる。
重篤化の兆候に対して、協力して見られるようになる。

つまり、勉強でついたのは資格の知識だけじゃありません。

  • 交渉の言葉
  • 判断の根拠
  • 説明の厚み
  • 観察の視点

こういうものです。

管理者って、感覚だけでやっていると、どこかで限界が来ます。

逆に、知識が少し入るだけで、現場の見え方が変わる。

これはかなり大きいです。

知識がないまま管理者をやるのは、はったりで前に出ることに近い

昔の自分に向かって、
「知識がないまま管理者をやる怖さ」を一言で言うなら、僕はこう言います。

はったりで動いていた。

もちろん、全部が全部そうだったわけじゃありません。

ある程度は、現場経験でいけるんです。
経験で回せる部分もある。

でも、どこかでボロが出ます。

それが怖い。

自分でも分かっていました。
分かっていたけど、何もしないわけにもいかなかった。

だから動く。
でも、本当は危うい。

この状態って、かなりしんどいです。

だからこそ、勉強するんだと思っています。

勉強して知識をつけることで、新しい前進ができる。

知識って、偉そうに語るためのものじゃありません。

負けない構造の基礎になるものです。

忙しくて勉強する気力がわかない管理者へ

毎日ヘトヘトで、勉強する気力がわかない。

これ、めちゃくちゃ分かります。

僕もついこの間までそうでした。

だから、今の僕は
「1日3時間勉強しましょう」
とは言いません。

言えません。

現場があって、
書類があって、
家のこともあって、
それで3時間なんて、無理な人が多いと思うからです。

でも、1つだけ言うならこれです。

1日10分でいいから、自分に投資してみてください。

本当に、それだけでも少しずつ変わります。

正直、本当です。

すぐに世界が変わるわけじゃない。
でも、ちょっとずつ仕事が楽になります。

答えられることが増える。
確認の精度が上がる。
会話の深さが変わる。

その積み重ねは、思っているより大きいです。

まとめ

ケアマネ試験の勉強を始めてから、僕は前より具体的に答えられるようになりました。

ケアマネとの会話では、制度と会社のルールを踏まえて提案できるようになった。
看護師との会話では、利用者さんの状態変化を前より具体的に話せるようになった。

結果として、攻めにも守りにも効いています。

昔の僕は、知識がないまま、ある意味ではったりで管理者をしていた部分がありました。

でも今は違います。

知識があることで、自分の判断に根拠が持てる。
だから前に出やすくなる。

知識は、見せびらかすものじゃありません。

現場で自分を守り、利用者さんを守り、施設を守るための盾です。


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ABOUT ME
リハビリデイ管理者
リハビリ特化型デイサービスの現役管理者。 現場運営・稼働率改善・スタッフ管理など、実際のデイサービス経営のリアルを発信しています。 これまで複数のデイサービス事業所で勤務し、稼働率が低迷していた事業所の改善に携わる。 担当した事業所では、稼働率を58.5%から79.8%まで改善。 ケアマネジャーとの関係づくり、紹介数を増やす営業方法、現場オペレーション改善など、 現場経験をもとにした実践的なノウハウをまとめています。 「現場で本当に使えるデイサービス経営」をテーマに、 管理者・生活相談員・デイサービス経営者向けに情報を発信しています。