第55話|朝4時の試験勉強|なぜ管理者はそこまでして学ぶのか

朝4時台に起きて、ケアマネ試験の勉強をしています。
こう書くと、
意識が高いとか、
管理者として立派だとか、
そういう話に見えるかもしれません。
でも、本音はもっと汚いです。
僕が勉強している理由は、きれいな向上心だけじゃありません。
根底にあるのは、
自分の人生を一つの会社に振り回されたくない
という気持ちです。
いいようにされたくない。
選択肢を失いたくない。
その感覚がかなり大きいです。
もちろん、デイサービス管理者として制度に強くなりたい気持ちもあります。
現場で後手に回りたくない気持ちもある。
でも、それは過程です。
副産物です。
本当は、
自分の人生の選択肢を広げたい。
そのための一歩として、ケアマネ試験を見ています。
だから僕は、この試験のことを会社や社長に一言も言っていません。
これは資格取得チャレンジというより、
自分の人生の構造を変えるための戦略
としてやっています。
朝4時に起きている理由は、意識が高いからじゃありません
ケアマネ勉強を始めて、今で4か月目です。
朝は、腕に巻いたXiaomi Smart Bandのバイブで起きています。
家族がまだ寝ている時間です。
音じゃなくて、振動で起きる。
家族を起こさないように、そっと動く。
静かにテーブルにつく。
そこから勉強を始める。
この流れが、今の僕の朝です。
でも、これも別にストイック自慢じゃありません。
夜にやっても無理だから、朝にしているだけです。
仕事で疲れる。
家事もある。
子どもを寝かしつける。
そこまで終わった夜の頭なんて、もう全然回りません。
そんな状態で勉強しても、効率が悪い。
やったつもりになって終わる。
だから、夜は子どもを寝かしつけるのと一緒に寝る。
その代わり、朝にやる。
クリアな頭でやる。
それが一番効率が良かった。
朝勉は根性じゃなくて、壊れないための構造です。

なぜそこまでして学ぶのか。制度を知らない側でいたくないからです
勉強している理由を、もっと表向きに言えばこうです。
制度に強くなりたい。
運営をぶれずにやれるようになりたい。
ケアマネの考え方を理解したい。
もちろん、それも本当です。
でも、もっと深い所で言うと、
制度を知らない側でいたくない
という気持ちがかなりあります。
知らないと、不利になります。
現場のことは分かっている。
利用者さんのことも分かっている。
でも、制度を知らないと、その場で主導権を取れない。
これは管理者としてかなり嫌でした。
感情では分かっているのに、制度の言葉で返せない。
その状態が、すごく悔しかった。
だから僕は、ケアマネ試験を
「資格を取るための勉強」
としてだけ見ていません。
後手に回らないための勉強として見ています。
腹が決まったのは、住所地特例で答えられなかった時でした
制度を学ばないとダメだと腹が決まった場面の一つが、住所地特例です。
当時、住所地特例のことが全く分かっていませんでした。
他のケアマネから
「住所地特例ですけどいいですか?」
と聞かれた時、僕は引けなかった。
知らないのに、
「いいですよ」
と言ってしまったことがあります。
今思えば、かなり危ないです。
住所地特例って、ざっくり言えば
どこの市町村が保険者になって、どこに請求を立てるのかが絡む話です。
つまり、分からないまま曖昧に返すと、
その後の実績や請求までズレる可能性がある。
分からないのに、引けない。
管理者だから、知らないと言えない。
だから、その場を知ったかぶりで埋める。
この構造が、自分の中でかなり嫌でした。
それ以来、制度を知らないまま現場に立つ怖さを強く感じるようになりました。
1年前と違うと思ったのは、同じ住所地特例で答えられた時でした
こないだ、新規の利用者さんで、要支援の住所地特例の方が来ました。
和歌山市のサービス付き高齢者向け住宅に住所を移して入居されている方でした。
その時、うちで事務も兼務しているケアマネから、
「この方の請求って、どこにしたらいいですか?」
と聞かれました。
以前の僕なら、ここで曖昧だったと思います。
でも今回は、
「要支援の方なので、和歌山市に請求になりますよ」
と、ぶれずに答えられました。
小さいことに見えるかもしれません。
でも、僕にとってはかなり大きかった。
前は分からなくて、引けなくて、知ったかぶりで埋めていたところを、
今は制度を踏まえて答えられる。
ああ、1年前と違うなと思いました。
勉強を始めてから、ケアマネの見え方も変わりました
勉強していて変わったのは、単に制度を覚えたことだけじゃありません。
利用者さんを見る視点も変わりました。
以前は、
「何が何でもできるだけ多く利用していただきたい」
という気持ちが強かったです。
でも今は、そこだけでは見なくなりました。
- なぜこの利用者さんは、うちのデイを利用するのか
- 利用回数は、なぜこの回数なのか
- 他のサービスとのバランスはどうなっているのか
- 区分支給限度額の中で、どう組み立てているのか
こういう見方をするようになりました。
つまり、以前は
「もっと来てほしい」
が先に立っていたのが、今は
「ケアマネはどういう戦略でこの回数を組んでいるのか」
を考えるようになった。
この変化はかなり大きいです。
ケアマネを敵とか味方とかで見るより、
役割と思考の違いとして見やすくなった。
ここは、勉強を始めた果実の一つだと思っています。
今でもしんどいのは、「この勉強量で本当に受かるのか」という不安です
もちろん、きれいな話ばかりじゃありません。
今でもしんどいです。
一番しんどいのは、
今の勉強量で本当に受かるのか
という不安です。
1日1問、覚える。
時間を味方につける。
10か月かけて積み上げる。
これは、介護福祉士試験の時にうまくいったやり方です。
実際、その時は余裕で合格できました。
だから今回も、同じように
「時間を味方につける戦略」
でやっています。
でも、不安はあります。
やればいい、というわけでもない。
本業もある。
家庭もある。
ブログもある。
全部を本気でやれば壊れる。
だからこそ、計画的に受かりたい。
でも、その計画が本当に正しいのか。
この量で足りるのか。
そこは今でも揺れます。
それでも、勉強する意味はあると断言できます
不安はあります。
でも、勉強する意味があるかと聞かれたら、そこははっきり言えます。
意味はあります。
確実に、制度について学べる。
確実に、運営の精度が上がる。
確実に、自信を持って話せることが増える。
ここは間違いないです。
しかも、それだけじゃない。
ケアマネ試験の勉強は、僕にとって
会社の中で評価されるための勉強ではありません。
人生の選択肢を増やすための勉強です。
自分の人生を、今いる場所だけに握らせないための勉強です。
そう思っているから、朝4時台でも起きられているんだと思います。
昔の自分や、同じ立場の管理者に言いたいこと
もし、「そこまでして勉強する意味あるの?」と聞かれたら、僕はこう言います。
現場を守りたいなら、制度の言葉を持った方がいい。
感情でぶつかるだけだと、限界があります。
悔しがるだけでも、現実は変わりません。
でも、制度を学ぶと、見える景色が変わる。
知ったかぶりをしなくていい。
ぶれずに答えられる。
ケアマネの組み方も見えやすくなる。
管理者としての運営精度も上がる。
そして何より、
自分の人生の選択肢が少し広がる。
僕にとって、朝4時の勉強はただの努力じゃありません。
将来の自由を少しずつ取り戻すための、かなり静かな戦略です。
まとめ
朝4時台の試験勉強。
それは、立派だからやっているわけじゃありません。
根底にあるのは、
自分の人生を一つの会社に振り回されたくない
という本音です。
制度に強くなること。
運営の精度を上げること。
ケアマネの考え方を理解すること。
それらは全部大事です。
でも本当は、
自分の人生の選択肢を広げること
が一番大きい。
だから僕は、夜に根性でやるんじゃなく、朝に構造で積んでいます。
家族を起こさないように静かに起きて、
クリアな頭で、1日1問を積む。
そのやり方が本当に正しいのか、不安は今でもあります。
でも、勉強する意味があるかと聞かれたら、それははっきり言えます。
ある。
制度を学ぶことは、
現場を守ることにもつながるし、
自分の人生を守ることにもつながるからです。
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